最近は家事育児に協力的な男性も増えたようですが、依然「ワンオペ家事育児」もまだまだ多いかと思います。
たいていは妻が家事育児を全て行い、夫は仕事だけする状況でしょう、例え共働きでも。
妻がワンオペになるのは、夫が家事育児をしないことが原因ですが、「家庭を小さな会社」として考えると男性にも理解、実行しやすいのではないかと気づきました。
子どもを持たない家庭にも当てはまると思いますので、家事について考え方のみになります。
家事をしない夫をタイプ別に分けて考えます。
家事をする気がない夫
出発点は、自分の育った家庭が、父=仕事、母=家事育児(+仕事)で回っていたこと。
それをロールモデルにしてるので現状に違和感すら抱いていないんでしょうね。
まず、「家庭は小さな会社」であることを分かってもらいましょう。
家庭において家事は仕事です。誰かがやらないと回らないのです。
会社の構成員なのに仕事をする気がないとはいかがなものか。
そんな社員要りませんよ、お金を稼ぐ=営業 だけで会社は回りませんからね。
新入社員の気持ちで「何か手伝いましょうか?」から始めて「仕事」に参加してください。
しばらくして慣れたら自分なりの工夫を加えてやってみたり、別の仕事も手伝えるようになって家庭の戦力になってほしいですね。
何をしたら良いか分からない夫

この場合、仕事をオモテ化するのが良いでしょう。
「やることリスト」を作り、夫にもこれで良いか意見聞き、合意を得たらリストを家の目立つ所へ張っておきます。
この意見交換と合意が大切で、仕事でも誰かが勝手に決めたことをやれと言われてもやる気が湧きませんし、「やらされてる感」が募っていきます。
そこで意見交換の機会を設けます。自分の意見が反映された仕事であれば当事者意識を持って取り組めます。
この時に男性ならではの視点で仕事の削減や効率化のアドバイスが貰えると尚良いですね。
やる気がある男性であれば、すべき仕事が目に入れば必ずやってくれると思います。
仕事が激務夫

このタイプが一番多いかもしれませんが、家庭での家事も含めトータルで仕事を考えなければなりません。
例えば仕事のチームで誰か1人があなたのコントロールの及ばない仕事で手一杯になっている。
だからその他の仕事をあなたが全て請け負えば、あなたも手一杯。
チームでのトータル仕事量が人員に対して多すぎるのです。
家庭でも同じで、仕事が激務で帰りが遅く、妻が家庭での仕事を全てこなして疲弊する。
これ、夫の仕事+妻の家事育児(+仕事)が2人分のキャパを超えているのです。
だから、どこかを削るか、人員を増やすしかない。
祖父母のサポートが得られればそれが一番良いのでしょうが、そんな人ばかりではないでしょう。
共働きの場合は妻が仕事をフレキシブルな働き方に変えたり、職場を変えたりしますよね。
なぜ妻だけが変化しなければならないのか。夫が何も変えなくて良いはずがない。
先の仕事のチームに置き換えますと、自分は何も仕事のやり方を変えず、他の人にばかり柔軟に対応してもらってる状態ですね。
チームなんですからお互いが譲歩できるところは変更していって、チーム全体の最適化を図りましょう。
つまり、「仕事が激務」という状況も、仕事が多すぎるなら他の人に分担してもらうとか、人員を増やしてもらうとか、無駄な仕事がないか見直したり、何かしら変えることはできるはずです。
人間は変化が嫌いな生き物です。
激務が辛くとも、ワンオペ家事育児が辛くとも、その状況を変えない方が実は楽なんです。
仕事で人員を増やしてほしいと言い出すこと、家事のやることリストを作ること、この労力を払う方が大変で難しいので、「楽で辛い」現状を変えようとしないのです。
もし、家族をチームとみなしているなら、自分の仕事で変えられるところはないか検討してください。
妻へ
男性って何故か仕事では上記のような考え方ができるのに、家庭のこととなると途端に仕事をしなくなるような気がします。(全ての男性がそうであるということではありません。)
ただ、「家庭は小さな会社」の考え方は妻にも適用されます。
夫に家事(仕事)してもらう時には、やり方を一通り教えて後は任せる。細かな指摘や否定をしない。
上司に細かなミスを指摘され続けたら誰だってやる気がなくなりますよね。
そして協力してくれたことを感謝する。
自分でやった方が早い、という声も出そうですが、それで不満がなければ良いのですが、現状を変えたいなら何かしらのコストを払ってでも解決すべきなのです。
その方が将来の幸福に繋がりますから。
1人でもワンオペ家事育児で悩む人が少なくなれば良いなと心から思います。
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