
ただの事務ワーママだった私が、転職活動を通じて本当に大切なものに気づけたストーリーです。
転職活動で行き詰っていたところ、派遣の仕事を紹介されました。
今回はその話の続き。
派遣なんて…
派遣のお仕事を紹介された私。
正直、派遣なんてと思いました。
いつ契約を切られるか分からないし、ボーナスもないし生活やっていけるんだろうか…
いや、本当は国立の理系学部まで出たのにという変なプライドが邪魔をしているのにも気づいていました。
でも派遣のお仕事は16時には仕事が終わるとのこと。
(16時か…保育園に迎えに行っても17時過ぎには帰れるな…)
これまで家に着くのは19時前だったので2時間も早く家に帰れるのは魅力でした。
何より子どもをできるだけ早く迎えに行きたいという想いが叶う。
どうしよう…時間を取るか、キャリアを目指すか…
モヤモヤした思いを抱えたまま会社へ

仕事をしながら時間とキャリアの選択肢について考えていました。
そういえば隣の部署に派遣の女の子がきてるな。
ちょっと話を聞いてみよう。
ねぇねぇ、派遣ってどう?
突然の質問にも関わらず笑顔で答えてくれました。
意外といいですよ、産休育休も取れますし、健診とかも普通に受けられますし
あぁそっか、派遣って派遣村とか派遣切りとか悪いイメージばっかりあったけど、普通に派遣会社との雇用契約だもんね。
もちろん正社員みたいな福利厚生はないけど、法律の範囲では一労働者として一緒なんだ。
派遣に対するイメージが変わった瞬間でした。
それに正社員だって今後はどうなるか分かりません。
どちらにせよ事務系の仕事はAIに奪われるって言うし定年まで働けるといってもどの部署で働くかは自分で決められません。
ちょうどそのころ、60歳間近になって別の事業所に異動になった先輩女性の姿を見て思うところがありました。
先輩だって子育てしながら必死に勤めあげてきたのに、結果がこれです。
会社はどんなに子育てと仕事の両立で奮闘したとしても、そんなの関係ない。
労働力として使えなくなってきたら別の場所に動かすだけ。
それなら今ヘロヘロになってまで頑張る必要ある?
ちょうどそのとき転職活動の疲れから38度の熱を出してしまって朦朧とする意識の中で考えていました。
そして派遣先の面接に

熱も下がって迎えた派遣の面接。
派遣社員といっても一応面接があるというのを初めて知りました。
また面接か、と食傷気味だった私。
あまり乗り気がしないまま行ってみることに。
ところが派遣先の人と初めてあった感想は、
「あ、ここならやっていけそう」
でした。
正社員の面接ではないからというのもあるかもしれませんが、みんな穏やかな笑顔。
話をしている中で、自分が受け入れられている感じがしました。
談笑して終われた面接はこれが初めてでした。
家族会議の末、出た結論は?

現実に戻り、派遣になると色々と変わることが出てきます。
家に帰って家族会議を開きました。
- まず収入が下がること
- 有期雇用であること
- でも早くお迎えにいけること
- ここなら気持ちよく働けそうという気持ち
どうかな?
んー、それで後悔しない?
何もかも今よりいい条件のところなんてないのは承知の上。それでも時間を優先できて余裕のある環境で働きたい。
分かった。それならいいよ。
無事に夫の了承を得て、時短派遣という道を選ぶこととなりました。
もちろんずっと派遣というわけにはいきません。
子どもが大きくなる頃にはフルタイムで働けるわけですから、今はそのためにスキルを磨く時期。
今しかできないことを大切に、将来に向けて頑張ろうと思えました。
これも何より愛する夫と子どもがいるからこそです。
子どものそばにいてあげたい。
でもママだって自由に働きたい。
そんなワガママな夢を叶えるため今は在宅で収入を増やす努力をしています。
子どもが小学校に上がる頃には子どもに「おかえり」が言えるような働き方を目指しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
