子どもにお金の大切さを学んでほしい
経済的に自立した人間になってほしい
親であればそんな思いも誰しも抱いたことがあると思います。
でもどうやったらお金の大切さを学ばせることができるのでしょうか?
- お小遣いの範囲でのやりくりを学ばせる?
- 高校生や大学生になったらバイトをさせる?
それも十分素敵です。
実際に私もそのような経験を経てお金の大切さに気付くことができました。
今回はそれらの方法に一つ選択肢を追加して考えてほしいと思います。
その方法が「ジュニアNISA」です。
目次
ジュニアNISAとは
ジュニアNISA(ニーサ)って聞いたことありますか?
NISAは聞いたことがあるかもしれません。
簡単にいうと
投資で出た利益に税金がかからない制度です。
NISAの対象者を子ども(未成年者)に限定したものが、ジュニアNISAです。
子どもの教育費や資産形成のために2016年より開始された制度になります。
ジュニアNISAの特徴的なルールには以下の2点が挙げられます。
・運用できるのは親権者等(両親、祖父母等)だけ
子どもの進学や就職の際に必要となる資金を長期で形成するために設けられたルールです。
「ちょっと今月家計が厳しいから」といった理由で簡単に払い出しができないようになっているんですね。
その他通常のNISAと同じように
・非課税期間は最長5年間
といったルールがあります。
お金の大切さとジュニアNISAがどう繋がるか?

親が子のお金を管理するのですから、貯金するのと変わらないじゃないかと思われるかもしれません。
毎月定額を貯金すれば貯金額は減ることはないですよね。
なのに投資に回して資産が減ってしまっては損なのでは?
そう考えるのはごもっともだと思います。
でもそこがお金の仕組みを理解するのに役に立つと私は考えています。
例えば毎月1万円を4年間投資したとします。
(ジュニアNISAの投資可能期間は今のところ2023年までなので4年としました。)
1万円×12ヶ月×4年=48万円
これは間違いありませんよね。
ではこれを投資に回した場合シュミレーションの結果は
良くて76万円
悪くて38万円
※eMAXIS バランス(8資産均等型)のリスクリターンで計算
でした。
良い方と悪い方のギャップにも驚きますし、単純に貯金した場合との差も大きいですよね。
この感覚を体感してほしいのです。
お金は単純計算で増えるものではないという感覚を味わってほしいのです。
セーフティーネットもあって、お金の価値が直線的ではないことを感じさせるための教材として、ジュニアNISAは最適なのではないかと考えます。
今回は4年後で計算してみましたが、これが10年後となるとまた全然違った結果になるというのも不思議で面白いです。
そもそも現在は投資できる時期が2023年となっていますが、これ自体も延長されるのでないかとの予想もあります。
そうしたら中学生くらいになったら、子どもと相談しながら投資する商品や金額を変更しながら金融リテラシーを育てていければと考えています。
お伝えしたい注意点
ジュニアNISAをする上で、制度上のルール以外に個人的に伝えておきたい点を3つ挙げます。
最低限必要な教育資金には利用しない
ジュニアNISAも一応投資です。
投資した金額が数年後上がっているかもしれないし下がっているかもしれません。
最低限必要な資金を投資に回してしまうと価格が下がっていた時に、必要な教育費が支払えないといった状況も考えられます。
ですからあくまでも投資と心得て余剰資金での運用をおすすめします。
必要な教育資金ではなく、多少上下しても良いお祝い金の部分を充てるのが良いですね。
ネット証券で口座を開く
ジュニアNISAの口座は銀行や証券会社で開くことができます。
しかし銀行や証券会社の窓口で口座開設をすると余計な商品を勧められたりしてしまいます。
また、子育て中、特に働く親は、平日昼間に銀行や証券会社の窓口まで行くのって大変じゃないですか?
そのために仕事のお休みをいただく程のことでもないですし、何より時間が勿体ありません。
ネット証券であればネット上で申し込みをし、送られてきた書類に記入し返送するだけで良いので、空いた時間で手続きを進められます。
ネット証券で代表的なところはSBI証券、楽天証券、マネックス証券などがあります。
無理をしない
日々の生活を節制し、浮いたお金を投資に回すというのはとても良いと思います。
ただしジュニアNISAへの投資のために日々の生活を切り詰めるといったことはお勧めしません。
子どもの未来も大事ですが、今も同じくらい大事です。
未来を心配しすぎて今必要なことにお金を使えないのは本末転倒です。
また、原則子どもが18歳になるまで払い出しができないのであまり無理をして資金投入してしまうと、他のことでお金が必要になったときに困るかもしれません。
お金がどういうものかを勉強するためならば、月に1000円程度を毎月積み立てるでも良いです。
商品によっては100円から買えるものもありますから、無理のない範囲で始めてみましょう。
お金の勉強は学校ではしてくれない

お金って本当に大事です。
社会に出てからは特にその大切さを実感することが多いと思います。
なのに学校ってお金に関する教育って全然してくれないんですよね。
だから家庭でするしかない。
でも子どもに金融リテラシー身につけさせたいと思ったら、親だってある程度の知識は持ち合わせていないといけない。
だからといって100%全て知っている必要はなくて、親も子どもと一緒にお金の勉強をしていける、そんな関係が理想です。
日本人はお金の話をするのは汚いといった認識がまだまだ強いようです。
他人はおろか、子どもにもお金の話をしないことを心掛けている親御さんもいらっしゃると思います。
でも子どもは子どもなりに自分の家の経済状況がどれくらいかは気づいているものです。
それを隠すことによって実は信頼を損なっているんですね。
お金のことも全てオープンにして一緒に話し合える方が子どもは親を信頼できるそうです。
何も汚いことはありません、家族として大事なことについて話し合う、ただそれだけです。
自分のためのお金について責任を持って考えさせることも、自立を促し良い経験になると思います。
ジュニアNISAは教育費の資産形成という名目がメインではありますが、
親も子どもも一緒にお金の勉強ができる、そんな側面もあるジュニアNISAを始めてみませんか。
まずはネット証券にアクセスしてジュニアNISAの口座開設をすることから進めてみましょう。
投資と言っても何に投資をすれば良いか分からない、といった方は以下の記事をお読みください。
ジュニアNISAに限定はしていませんが、同じ考え方で、インデックス投資の積み立てで問題ないと思います。
それでも投資には元本割れのリスクがあります。投資判断は自己責任でお願いします。
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