家事をしていると
「やってもやっても終わらない」
と感じることはありませんか?
家電や時短術を駆使して家事の効率化を図っているのに、どうして自分の自由時間が取れないのだろう?
そう感じるのには理由がありました。
理由を知って対策すれば、もう不毛な家事のために1日が終わるということはありません。
対策には心理カウンセラーである私が、人の心理を利用した具体的な対策を解説します。
不毛な家事で頭を悩ませている方は必見です!
目次
家事がやってもやっても終わらない理由
家事をしていると「やってもやっても終わらない」「キリがない」と感じることがあります。
実はそう感じるには理由がありました。
その理由を見ていきましょう。
時間をあるだけ使おうとする
「パーキンソンの法則」ってご存知ですか?
人は仕事の量やお金など、”持っている限り使ってしまう” 習性があるそうです。
パーキンソンの法則自体はお金の話ですが、家事にも同じことが言えるのではないかと思います。
私の経験をお話すると、1歳児を育てながらフルタイムで働いていた頃は生活がいっぱいいっぱいでした。
「これは無理…」と思い時短勤務に変えたものの、それほど余裕は感じませんでした。
もっと時短の時間を長くすればいいのかとも考えましたが、考えてみると専業主婦の方だって十分に忙しそうです。
人間はどうしても現状に「慣れ」が生じてしまう生き物なので、時間があればあるだけ、その時間を目一杯使って何かしようとするようです。
時短で余裕を生んだつもりでも、その余裕の時間を他のことで埋めてしまっていたんですね。
時間についての考え方は次章で詳しく解説しています。
報われない感
やってもやっても…
と感じてしまう理由のもう一つは
報われない感
ではないでしょうか。
家事はやってもやっても賃金が発生するわけではないし評価もされません。
でも誰かやらないといけないからやっている、というのが正直なところではないでしょうか。
私たちはどうしても他人から認められたいという欲求を持っているため、家事のような評価の低いことには達成感を感じられないんです。
この問題も次章の解決策で解説しています。
家事を早く楽に終わらせる方法
既に時短テクニックを駆使しても家事が終わらないと感じているわけですから、単なる時短術は紹介しません。
ここでは家事を早く楽に終わらせるために、人間の心理をうまく使った方法、かつ実際に私も実践している内容をお伝えします。
家事の不毛感から解放されたい方はぜひご覧ください!
完成度のレベルを下げる
家事や育児に関しては「完璧主義をやめよう」という話をよく聞きます。
完璧主義に陥ると家事がいつまでも終わりません。
とは言え、そう言われてできたらいいのですが、できないから悩んでいるんですよね。
というわけで、完璧主義をやめるための具体的なワードをご紹介します。
「60点主義」
「ま、いっかの精神」
「家が汚くても死にはしない」
この中からしっくりくるものを付箋にでも書いて目につく場所に貼ってみてください。
これらのワードを毎日目にすることで、完璧じゃなくてもいいんだということが無意識に刷り込まれていきます。
早ければ3週間もすれば意識が変わることに気づくと思います。
完璧主義がなくなれば、細かい家事に時間を費やすことなくササッと家事を終えらるようになります。
家事にも定時を決める
あなたの周りにもいませんか?
急いでいるように見えないけど毎日遅くまで残業している人。
会社には定時というものがあるのに、延々と残って仕事をしている人、どこにでもいます。
彼らには「定時」という概念を今一度理解させる必要があります。
それと同様に、私たちも家事に定時を決めてしまいます。
私の場合は以下の通り
定時を超えてしまった分については「やらない」と決めています。
定時後は家事ができないわけなので、自然とその時間のなかで家事に優先順位をつけて終わらせることができます。
やらないことを決める
雑誌やSNSを見ているとみんな素敵なお家に住んでいるように見えます。
- カラフルで栄養の偏っていない食事
- 無駄なものが一つもないリビング
- オシャレな小物類
- 切り詰めているように見えないのにすごく貯金をしている人
このようなものを見ると、あれもしなきゃこれもしなきゃと手をつけたくなるのも仕方ありません。
でもまずは全部できている人なんていない、というのを理解する。
そしてこんな生活いいな、と思うもののうち、自分の得意そうなもの/不得意なものはどれか考える。
- 掃除は好きだけど、料理は苦手だな
- インテリアセンスはないけど、ミニマルな空間づくりならできそう気がする
- お金の計算は私の方が夫より得意
そして、不得意なこと・嫌いなことは「やめてみる」あるいはその家事にかける労力を少なくしてみる。
誰でも不得意なこと・嫌いなことをするとストレスがたまります。
だからそのような家事については省力化していくように心がけます。
上の例はまさに私のこと。
料理は苦手、インテリアセンスはない、
でも掃除は比較的好き、お金の計算も苦ではない。
→それなら料理は調理家電にまかせて、私は片づけに注力しよう。
やらないことを決めることで、やるべき家事の数が減るのでその分時短になります。
また得意なこと、好きなことだけに絞れば家事も意外と苦ではなくなるのです。
家事をゲームだと思う
ゲーミフィケーションという言葉をご存じでしょうか?
ゲームの要素をゲーム以外に応用することを言います。
ゲーミフィケーションの仕組みを利用すると達成感や満足感を継続して得られるということで近年さまざまな分野で注目されています。
そこで、このゲーミフィケーションを家事にも応用させてみてはいかがでしょう?
「家事をいかに効率的に終わらせるか」というゲームを攻略していると考えるのです。
- いつもは1時間かかる掃除をやり方を工夫して30分に短縮できた!
- あれ、リンゴの皮って向かなくてもいいんじゃない?これだけで朝食作りが楽になった!
- 一人ですると疲れる草取りも家族みんなでしたら早く済むし楽しいイベントになった!
家事を評価してほしいと思うと、どうしても報われない感が強くなってしまいます。
でもゲームだと思って自分事化してしまえば、他人からの評価を期待せず、自分の達成感だけでやり遂げることができます。
家事がやってもやっても終わらない理由まとめ
- 時間をあるだけ使おうとするから
- 報われない感のせい
- 完成度のレベルを下げる
- 家事にも定時を決める
- やらないことを決める
- 家事をゲームだと思う
家事は育児と違って子どもが大きくなってもしなければなりません。
色んな時短術が雑誌やネットで公開されていますが、根本の原因を理解しないといつまでも家事に追われる生活になってしまいます。
時短術自体は使えるものが多いですから、時短術と組み合わせて、どうやって工夫するか?を考えると家事も楽しくなってきますよ。
生活のヒントになれば幸いです。
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